WEBクリエイティブを忘れかけていないか?

20160906

世の中あらゆる数値情報が増えたこと。
計測が簡単にできるようになったこと。
行動分析ができるようになったこと。

ゆえに、
過去の正しいデータから成功事例を導き出し、
提案したり、実施されるコトが増えたようです。

我々が主戦場とするデジタル(WEB)広告は、
Flash全盛のころ、未知なる挑戦ができました。
クリエイティブでインタラクティブなプロモーションサイトやブランドサイトが多かったです。

結果として、
どれだけ世界的に評価をされたサイトだとしても、
見ているターゲットは少なく、
Flashの衰退と合わせて、
クリエイティビティなサイトは減っていきました。

サイトへ集客し、サイト上で特別な体験をさせ、そしてコンバージョンさせる。
そこまでできた施策はなかったんでしょう。
(ここでのコンバージョンは行動数値目標を明確にし、達成したこと)

数年前、WEB業界は、「UX」という言葉が生まれ、
“目的を達成させるための設計”をいかにすべきか、論じられることになります。
(ここでいう目標も、”売上(または近しい結果)”を明言することはない)

ここで、
クリエイティブだったWEBの人たちは、
ブラウザからリアルな場(またはテレビ、またはエンタメ)へと主戦場を変えます。
代わりに、
客観的・論理的にサイトを批評したり、設計できる、
会社や人が活躍を始めました。(たぶんw)

現在、
WEBクリエイティブという、
“未知なる冒険”は「軽視」されています。
(軽視じゃなく「忘れかけている」のか)

過去データがない、成功するかイメージが湧かないから。
そして、Flash全盛時代の負の遺産があるからかもしれません。

しかし、
ブラウザを開けば、無味無臭な企業が発信するサイトが増えました。

本来、企業が発信するものは
すべてブランディングになっているべきです。

「認知容易性」という言葉だけを拠り所に、
均一化された、みーんな同じサイトになっていないか?

誤解しないでください。
斬新な設計(例えばボタン位置とか)をするんだ!
と言ってません。

WEBが能動型メディアである以上、認知容易性のもと、基本設計をするのは当たり前です。
ただ、その設計理論に則って構築し、
どこがデザインされているのかなと思ったら、
要所で企業カラーを使ってるだけのものが多い。

ちょっとしたアニメーションも、
ボタンの形状も、線も、フォントも、
ブランディングを意識していない。
クリエイティブを意識されたものがない。

そんなサイトが増えてきている。

行動データから導き出された設計は正しい。
しかし、
データだけでは、世界を保つことはできるかもしれないけど、
世界を変えることは難しい。

クリエイティブは新しい世界を創造します。

今、我々が暮らす世の中は、先人たちが創造してきてくれたんです。

おおげさに言えばw

人類が進歩、発展を続けるためにも、
ツクルことに携わる人間の使命として、クリエイティブでなければいけない。

表現の幅が少ない今だからこそ、可能性が広がっているはず。

/RFAGOLD代表取締役 山口

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です